人は患わなければ健康であることの本当の有り難さは、なかなか感じられないものである。
同様に人は、死に直面しないと、時(あるいは『生きていること』)の有り難さを感じないようである。しかしそれでは遅い。
「人生は白駒はっくの隙げきを過ぐるが如し。」
十八史略。
人生は白馬が走り過ぎるのを隙間から見るように、実に短いものである。
それ故、左伝はいう。
「河かの清すむをまたば、人寿幾何じんじゅいくばくぞ。』
なすべきことは、早くなすべきである。黄河の河の水が清むのを待っていたら、人の寿命は尽きてしまう。いったい、人間の寿命がどれだけあるというのか。
時の少なさを知ることによって、あなたは詰まらぬことにかかずりあうことの愚かさを知らなければならない。それは、成功への心構えの基本の一つである。